女性専用車両をめぐる議論について

ここ数日女性専用車両が話題に上っていたので何だろうと思ったらどうもこの件に関する反応だったらしい。

女性専用車両に男性数人が乗り込みトラブル。通勤ラッシュ時の千代田線が12分遅れる
ハフポスト2018年02月16日
東京メトロ・千代田線の国会議事堂前駅で2月16日午前8時38分ごろ、停車中の女性専用車両に男性数人が乗車してトラブルとなり、電車が12分遅延した。東京メトロ広報は「それ以上の詳細は、現在調査中」としている。 今回の一件との関連は不明だが、「女性専用車両」に反対する男性が、あえて女性専用車両に乗り込んでトラブルになるケースは以前から一部で起きている。ネット上には、2月16日に男性が女性専用車両に乗れるか確認すると宣言しているグループもあった。

くだらんことを、と思うがその昔の公民権運動のローザ・パークスをまねたつもりだろうか。スジの悪いやり方だとは思うが、支持する人たちも一定数いるようだ。

で、それに関連して思うところがあったので手短に。

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「加賀百万石」という地雷ワード

ことばは文脈によって意味が異なることを実感するというのは、文脈の異なる人が交流するソーシャルメディアではよくある経験だが、今回もその類の話。知ってる人にとってはもとより当然の話なんだろうが、私にとっては面白かったので手短に書いてみる。

もともとはこのツイートだった。見ての通り、Togetterのあるまとめに対してのコメントだ。

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がんばれ泰明小学校(の子どもたち)

なかなか面白いニュースである。

公立小「アルマーニデザインの標準服」を導入 校長の独断、全部で9万、親から批判も
ハフポスト2018年2月8日
子どもが入学を予定している区立泰明小学校(和田利次校長)では、今春入学する1年生から、新しい標準服(制服)に切り替える。イタリアの高級ブランド「アルマーニ」に依頼してデザインを監修してもらったものだ。 洗い替えのシャツまでそろえると、全部で9万円だった。学校の説明によると、いまの標準服は、上着、長袖シャツ、ズボン、帽子をそろえて男子で1万7755円、女子で1万9277円。夏服が加わったこともあり、洗替えの価格を加えても、3倍以上の値上がりとみられる。

いやなかなかのものである。小学校、しかも区立でなぜ、と思うのはまあ自然で、払えない人はどうするんだとか決めた過程が不透明だ(本件は校長がほぼ独断で決めた由)とか、批判が強いようだ。

そうなるとつい悪乗り回路が働き始めてしまう。ここはひとつ、泰明小学校(の子どもたち)を「応援」してみようではないか。

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メディア現象としての出題ミス

毎年、入試の時期になると、出題ミスの話題が出る。今年も出た。職業柄気になるのでつい見てしまう。

立命館大で入試ミス、全員を正解に 世界史の問題文 朝日新聞2018年2月4日
京大、昨年の入試で出題ミス 17人が追加合格 外部からの指摘で判明
ハフポスト2018年02月02日
大阪大入試ミス 外部指摘を学内で共有せず、対応半年遅れに
日本経済新聞2018/1/8

今年は単なるミスというだけでなく、対応が遅れたケースが国立大学で相次いだせいか、文科省も動くなど問題が大きくなっている。

入試ミス防止へ、全国大学に通知 文科省、阪大の問題受け
朝日新聞2018年01月10日
大阪大が昨年2月の一般入試の出題・採点ミスにより、本来は合格の30人を不合格にしていた問題を受け、文部科学省は9日、全国の国公私立大学の学長に対し、入試ミスの防止や早期発見を求める通知を出した。
入試ミスの外部指摘、専用窓口設置へ 文科省
朝日新聞2018年1月29日

その裏には構造問題があるという指摘、改善提案の動きもある。

相次ぐ入試ミス 問題作成、教員に負担 外部委託の動きも
毎日新聞2018年2月3日

というわけで、界隈では何かと盛り上がっているわけだが、例によって「こういう盛り上がりっていつごろからあるんだろう?」と思って、ちょっとだけ調べてみた次第。

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むしろ「否定と否定」だと思う

話題になっている、と思ったらあんまりなってなくてちょっと残念だが、映画『否定と肯定』を見てきたので感想をひとくさり。英国の裁判の様子がリアルに描かれている。人物描写などは英国映画っぽく抑制が効いていて好感がもてた。以下、若干ネタばれありだが、そもそも結論のわかっている実話ベースの作品なのであまり気にしない。

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12/31C93東ト30b新刊「メディア・コンテンツとジェンダー」

駒澤大学GMS学部山口ゼミのサークル「こち駒」は12月31日(日)、東京ビッグサイトで開催中のコミックマーケット93(C93)に参加します。東6ホール、東ト30b。今年の新刊は「メディア・コンテンツとジェンダー」。今年度「実践メディアビジネス講座I」のシリーズ講義でゲスト講師にお話しいただき学んだ内容と、私たちが調べた内容をまとめています。ハフポストに掲載されたものも一部収録。全160頁。

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それなら「ポロリ」も復活させるといい

フジテレビがやらかしたらしいこの件。

「まさか2017年に『ホモ』という言葉をテレビで聞くとは思わなかった」フジの番組で物議
(Buzzfeed Japan 2017年9月30日)

今のご時世にこれ、中で誰も何も言わなかったのか実に不思議だが、もう放映されてしまったわけでそこを突っ込んでも放映された事実は消えない。

むしろ気になるのはその後の説明だ。以下手短に。

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ES作成もAIでやっといてほしい

技術が進歩して、各所でAIの活用が叫ばれ実例がどんどん出てきている昨今だが、企業の新卒採用にも、という話。

ソフトバンクが新卒の「ES選考」をAIに任せた理由
ITmedia 2017年08月29日
同社は2017年5月29日から、新卒採用のエントリーシート(ES)選考にIBMの「Watson」(以下、ワトソン)を活用。過去のES選考のデータを学習したワトソンが、受験者のESの合否判定をしているという。

ある意味当然ありうべき方向性なのだが、せっかくなのでネタ的にひとくさり。

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東京五輪は深夜開催で

東京オリンピックが3年後に迫っている。いろいろな問題が次々に噴出して、ある意味「札付き」のイベントになりつつあるが、その中でも、当初からわかっていながらどうしようもなさそうな問題に再び関心が集まっている。夏の暑さ問題だ。

個人的にはオリンピック自体今からでも中止してもらって一向にかまわないのだが、現実に中止する流れにはなりそうもないし、熱中症で死人が続出みたいな状況は見たくないのでごく手短に書く。競技を夜開催にするとだいぶ状況は改善するのではないか。

以下、ネタなのでその点よろしく。

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戦争の何がこわいか

毎年8月になると、戦争に関するテレビ番組が数多く放映される。民放でもいい番組たくさんあるが、特にNHKのドキュメンタリーは見ごたえのあるものが多い。今になって発見される新資料や今しか得られない新証言、新技術で可能になった新たな切り口の分析など、過去をていねいに掘り起こして新たに検証し、残していこうという試みがさまざまなされていて、飽きない。

で、いろいろと見ながら、本筋からやや離れつつ、つらつらと考えたことを手短に。

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大学入学式に親は出るべき?

おおかたの学校ではそろそろ卒業式も終わるころだろう。まもなく入学式シーズンだ。大学も当然入学式を行うわけだが、この時期になると決まって出るのが、入学式に親が出席することへの批判だ。かつては「親離れできないいまどきの子ども」への批判が定番だったが、最近は逆に「子離れできない親」への批判が増えてきているように思う。

昨今、大学の入学式に親が出席することはごく普通になっている。

大学入学式に母親の7割出席 16年春、父親は3割
日本経済新聞2017年1月13日
2016年春の大学入学者の保護者のうち、母親の67.2%、父親の29.1%が子供の入学式に出席したことが、全国大学生活協同組合連合会(大学生協、東京)の調査で分かった。比較可能な08年の調査以降、いずれも最高だった。

この記事の元ネタである全国大学生活協同組合連合会のリリースをみると、親の出席率は08年から16年にかけて約10%ポイント上がっている。

こうした状況への批判は探せばあちこちで見つかる。「最近の○○はだめ」というのは世相をdisる際の定番だが、これで始まる話はまず疑ってかかるべし、というのが山口家代々の家訓(適当)なので、例によって、大学で契約してる朝日新聞の記事データベースで調べてみた。以下、論文ではないので厳密な議論ではない。あらかじめ念のため。

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情報ネットワーク法学会ソーシャルメディア研究会のお知らせ

今度の土曜日、2月25日(土)の10:00~13:00、このようなイベントをやるので告知。

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情報ネットワーク法学会ソーシャルメディア研究会
2016年度研究会

テーマ:ソーシャルメディアとニュースをめぐる現状

基調発表:
 ヤフー株式会社 メディアカンパニー メディアチーフエディター 岡田聡氏

日時:
2017年2月25日(土)10:00~13:00

会場:
 駒澤大学駒沢キャンパス1号館510教場
 https://www.komazawa-u.ac.jp/facilities/campus/komazawa.html

主査及び研究会幹事:
一戸信哉(敬和学園大学)
山口浩(駒澤大学)

この研究会のこれまでの活動の成果は、藤代裕之編「ソーシャルメディア論: つながりを再設計する」(2015年、青弓社)としてまとめられました。
しかし、その後も社会やメディアの状況は激しく変化を続けており、それらをふまえて、さらに考えを深めていきたいと考えています。今度複数回開催される予定の本研究会の第1回には、ヤフーの岡田聡様をお迎えし、ソーシャルメディアとニュースをめぐる現状をふまえつつ、今後の研究会の討議課題について議論していきたいと考えています。

学会員であればどなたでも聴講いただけます。
参加ご希望の方はリンク先よりお申込みください。
http://www.in-law.jp/bn/2017/20170219.html

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男性保育士外しという差別

千葉市の熊谷俊人市長の発言がきっかけで今話題になってるこの件。

男性保育士の女児担当外しは性差別? 熊谷俊人・千葉市長の発言で議論
The Huffington Post 2017年1月23日

関連でいくつかツイートしたらそれなりに反響があったので、少し補足しつつまとめてみる。

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「少女像」を日本人の手で作ってみてはどうか

釜山の日本総領事館前に旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像が設置された件で、韓国政府が苦しい立場に立たされている、と報じられている。

釜山の少女像は遺憾、駐韓大使一時帰国など対抗措置=菅官房長官
ロイター2017年 01月 6日

日本側は対抗措置として、(1)在釜山総領事館職員による釜山市関連行事への参加見合わせ、(2)駐韓大使や在釜山総領事の一時帰国、(3)日韓通貨スワップ取り決め協議の中断、(4)日韓ハイレベル経済協議の延期、を打ち出した。かなり強い対応といえよう。

外国公館前の少女像設置 「望ましくない」=韓国外相
Yahoo!ニュース2017年1月13日

この記事に出てくる韓国外交部の尹炳世長官の発言はどうにも苦しそうで、政府間合意と国内世論との板挟みになったご苦労が偲ばれる。先の日韓合意で少女像の撤去は韓国政府側の少なくとも「努力義務」にはなっていたわけで、日本政府の菅官房長官は「引き続き、少女像の問題を含め、日韓合意の着実な実施を韓国政府に求める」といわば突き放した格好だ。

確かに「この問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認」したはずなのに、というのは自然な感想だろう。日本側は合意に基づく10億円を拠出した。合意を破棄して10億円を返せ、という主張も韓国内ではあるようだが、自分たちから言い出して「不可逆」という文言を入れさせた韓国政府としてその主張に乗ることは難しいだろう。「ゴールポストを動かすのか」という批判はかねてからいわれている。

とはいえ、だ。以上を前提としてだが、このまま「突き放した」状態を放置するべきではない、と思うので、できるだけ手短に。

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ランドセル不要論について

ランドセル不要論がまた出てきている。

2017年にはぶっ壊したい、こどもの貧困を生みだす日本の5つの仕組みとは

この記事では、子どもの貧困に関連するいくつかのポイントを挙げて批判していて、その中の1つ、「義務教育でも金がかかりすぎ」というところにランドセルの話が出てくる。全体としてご主張ごもっともなので特に異論はないが、若干煽り気味にも思えたので、とりあえずランドセルについて、こういうこともあるよねという話をごく手短に。

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«『聲の形』は「障害者映画」ではない