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CONFERENCE ON "REAL OPTIONS AND THE LAW"

2004年10月1、2日、米バージニア大学において、「CONFERENCE ON "REAL OPTIONS AND THE LAW"」が開催される。これは同大学法学部が主催するもので、近年法学研究者の間でリアルオプションへの関心が高まっていることに対応しているという。中心となっているのは、同学部のGeorge G. Triantis教授である(メリーランド大学Alexander Triantis准教授とは別人である)。論文は理論的なものでも実証的なものでもよく、提出期限は6月21日である。

法学研究者の間で関心が持たれている課題とは、具体的には以下のようなものであるようだ(法的に不正確な訳語もあるかもしれないので注意されたい)。
①責任を負うことを前提として契約に違反ないし破棄する権利
②被害者が救済策を選択する権利
③破産申請を行う権利、または少数株主の権利を凍結する権利
④訴訟において多段階戦略をとる権利
⑤立法者が立法措置を行うタイミングに関する意思決定
⑥ロビイストが立法を働きかけるタイミングに関する意思決定
⑦利益団体が懸案事項を法廷に訴えるタイミングに関する意思決定

提出は、完成論文または詳細な要約論文を6月21日までに以下に送付することとされている。

送付先: George G. Triantis
Perre Bowen Professor of Law
University of Virginia School of Law
580 Massie Rd.
Charlottesville, VA 22903
USA

または、電子メールでの提出も可能である。送り先は以下のとおり。
     jgh9s@virginia.edu

採否は6月末までに連絡される由。

ショートノーティスだが、関連する分野の研究者には面白い機会となろう。法学の分野にまでリアルオプションが入り込んできていることには正直驚かされた。この種の応用分野は、日本でもさまざまな事例が考えられそうだ。

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